ビジネスマンが学ぶべき簿記とは?とりあえず日商簿記検定3級で基礎だけ勉強しよう

ビジネススキルが欲しい、身につけたいと思いませんか。

ビジネススキルを身に付けなければとは思うけど、あまり時間やお金を使いたくない。

AIに取って代わられるスキルを勉強しても、使わなかったら努力が無駄になってしまう。

変化が激しいビジネスの世界で、息の長いスキルを知りたい。

そんなあなたに日商簿記検定3級の資格をおすすめします。

独学でも合格できて、1万円もかからずに合格する方法や簿記のメリット・デメリット、AI時代でも役立つ簿記の魅力も合わせてお伝えしていきます。

ぜひ最後までお読みください。

簿記とは

簿記とは企業や個人の経済活動を記録し、整理し表現するための技術や方法です。

ビジネスでも生活でも物を買った・物を売ったという取引があって、この取引を1つ1つ記録して、年間の取引をまとめて決算書を作るまでのルールが簿記です。

決算書を作る以外にも物を作ったときに、材料や人件費などの費用を記録して最終的に原価を計算するためのルールも簿記にはあります。

他にも投資判断の方法や考え方、決算書の分析方法もあります。

簿記を学ぶということは、決算書や原価の資料を作るための記述や方法を学ぶこと、ということです。

簿記を学べば、決算書の作り方がわからくて困ることがなくなります。
会社だけでなく個人事業主・フリーランスも自分の決算書を作成するので、学んで損のないスキルです。

簿記を学ぶメリット・デメリット

簿記を学ぶと決算書や原価の資料を作るための記述や方法がわかるようになりますが、そのメリットは3つあります。

  1. 就職時のアピール
  2. ビジネス・コミュニケーションが身につく
  3. コスト意識が身につく

それぞれ解説します。

  1. 就職時のアピール
    就職時には、採用する側は売上や費用がどういうものかをわかってている人を採用したいものです。

    簿記の知識があることで経済的な教養が無いのではないかと疑われるくとはなくなります。またビジネスのための勉強をしている・勉強をしてくれそうだとアピールにもなるでしょう。
  2. ビジネス・コミュニケーションが身につく
    客先に営業をかける時や上司と話すときに、自分の話の伝え方や相手からの話の聞き方が効率的になります。

    商品簿記の知識で経済的な考え方ができるとよいアピールになります。
  3. コスト意識が身につく
    物を売る・買うときのコスト意識が身につけられるので

    「この金額より高く売らなければ赤字になる」「この商品をこの値段で買えば1日30分の時間短縮になるけど、人件費と比較するとタコスと削減効果は微妙」といった判断に使えます。

このように簿記は経済活動を扱う、つまり行動とお金の関係を扱うものですから、ビジネスに関わること全般に使えます。これがメリットです。

ただし、簿記を学ぶのはメリットばかりではなくデメリットもあります。

  1. 簿記それだけでは使えない:簿記はビジネスの教養、会社の中核の人材となる人には当たり前の知識で、あって当然とみなされる。
  2. 就職時に強力なアピールにならない:経理職に応募する場合は、実務経験が優先され簿記の知識があるだけではアピールとして弱い。初級や3級はエントリーシートに書くには弱いアピールである。
  3. 簿記を専門としての仕事は難しい:難易度の高い資格の取得が必要。経理業務はAIに取って代わられる可能性が高いと言われる。
  4. 無くても生きていける:日々の生活、就職、仕事ができなくなることは無い。

簿記の知識は無くても生活に困りませんし、あってもアピールにはなりにくいというのがデメリットです。

しかし、当たり前とされていても、ビジネスの前提知識ですので、学んでおくのは決してマイナスにはなりません。簿記は学んで損のないスキルだと言えるでしょう。

最近はAIが経理をやってくれる、AIは分析が得意で任せればよいと言われています。

しかし、ビジネスの前提知識である簿記を学ぶことは今後も重要だと言えます。

日商簿記検定3級のすすめと試験の内容

簿記の勉強は、日商簿記検定3級の資格を目指して勉強することをおすすめします。

日商簿記検定は日本商工会議所が主催する簿記の資格試験です。

日商簿記検定は初級、3級、2級、1級とあり、年間50万人が受験しています。

1級になるほど試験範囲が広く、難易度が高くなります。

簿記知識ゼロから始めるなら、まずは独学でも合格者が多い3級の勉強がおすすめです。

日商簿記検定3級の試験範囲は商業簿記のみです。買った売ったをどのように記録するのか、そして合計して決算書までどのように作っていくのかが出題されます。

3級は、記述試験と試験会場でのオンライン試験の2つがあります。最近はオンライン試験で受験する人が増加していて、受験のしやすさから受験者数も増加傾向にあります。

ここでは3級の受験をおすすめしておりますが、簿記の入口だけでよいという場合には初級でよいかもしれません。

日商簿記検定3級の勉強方法

簿記検定の3級の勉強方法は、

①テキストでインプット
②問題演習でアウトプット
③過去問や模擬試験問題を解く

①、②、③を繰り返して知識の定着と試験や簿記に慣れることです。

教材や勉強の補助には専門学校などの講座を利用するか、独学するかという2通りがあります。

それぞれのメリット・デメリットを説明します。

専門学校に通学する方法のメリット・デメリット

メリット:

講義をうけることで理解しやすく効率がよい。

質のよいテキスト・問題集が用意されているので教材選びに間違えることがない。

合格に必要な勉強時間が少ないこと(50時間〜100時間)。

デメリット:お金がかかること(2万円前後)、通学する場合は通学時間がかかること。

デメリットのお金がかかることですが、3級であれば1万円〜2万円で受講できるので多額の負担ではないでしょう。

また通学のデメリットはオンライン講座を選択すれば、空いた時間にどこでも受講できます。

独学のメリット・デメリット

メリット:お金がかからないこと。

テキストと問題集を買って、電卓を用意すれば必要なものはほとんど揃います。テキストと問題集は5,000円前後で揃うでしょう。

今はYouTubeで質の良い講座もあるので、講座の代わりにYouTubeを見るのもオススメです。よくわからない箇所があれば動画を探して見て解決する方法があります。

デメリット:時間がかかること(100〜150時間)。

知識ゼロからだとどうしても簿記独特の考え方、やり方がありそれを理解することに時間がかかります。

テキスト・問題集を自分で集めなければならないこともデメリットではあるのですが、簿記3級であれば市販のものでも質がよく、ネットでの評判を見て判断してもおよそ失敗はしないでしょう。

YouTubeでの視聴は質が良いかどうかが自分では判断できず迷うこともデメリットになります。

簿記3級に合格した後

日商簿記検定3級に合格したら、簿記の基礎知識が身につきます。

その後は勉強をやめるもよし、2級さらには1級の合格を目指して勉強を進めるという道もあります。日商簿記試験以外の簿記が試験科目になる資格試験を紹介します。

(日商簿記検定2級を難易度低、日商簿記検定1級を難易度中としています)

資格資格の内容難易度
ファイナンシャルプランナー3級~1級個人や家族の将来の収入と支出のアドバイスをする低~中
社会保険労務士給与や社会保険の事務の代理、労働関係紛争の代理業務中~高
証券アナリスト株価に影響することを調べて今の株価が割高か割安かを分析する低~中
中小企業診断士中小企業の経営の診断や経営の助言をする
宅地建物取引士不動産の取引時に不動産の説明を行う義務があり、その説明を行う
税理士法人税などの申告書の作成を行う
公認会計士会計・監査の専門家。条件があるが公認会計士の資格があると税理士登録もできる
USCPAアメリカの公認会計士

これらの紹介した資格は日商簿記検定3級合格の知識では足りません。

2級やさらには1級以上の知識を求められる資格ですが、簿記の知識あるいは簿記の知識を基礎とした専門職があるという紹介も兼ねてお伝えしました。

まとめ

いかがでしょうか。とりあえずビジネススキルを身につけようというのなら日商簿記検定3級の合格を目指して勉強してはいかがでしょうか。

日商簿記検定3級は簡単にとれてアピールが弱いと言われますが、ビジネスの基礎知識を学ぶことは様々なことを理解する助けになりますし、ビジネスや生活で役に立ってくれるでしょう。

時間やお金をかけずに勉強する方法もあります。

AIに取って代わられることのないビジネススキルをあなたも手に入れましょう。

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